【2023年1月】韓国経済は危機でデフォルト?

経済専門家の中には、韓国経済は危険水域にあり、危機でデフォルトするという人もいます。とはいえ、専門家も結構いい加減な人が多いですから、本当かどうか調べてみました。 現在の最終更新日は2023年1月3日です。

2023年韓国経済は大丈夫?

Korea

韓国経済はやばいというニュースが出ています。 多くはウォン安に起因したものが多いです。

ただ雑誌記事は、販売(PV)目的で話を膨らませることも多いです。そこで、実際どのぐらいやばいのか、数々の指標をチェックしてみましょう。

 

以下データは2022年12月時点のものです。    

 

CDSをチェックする(要注意!)

国が破綻状態かどうかチェックするのにもっとも簡単な方法はCDSをチェックすることです。 CDSは、クレジットデフォルトスワップの略語です。  

 

倒産や破綻リスクをヘッジするために使われる金融商品で、リスクが高いとプレミアムも高くなります。  

 

2022年前半の韓国は5年物で30ぐらい。  

 

ちなみに日本は20、アメリカは20程度です。

 

ロシアは400、ウクライナは500です。

South Korea 5 Years CDS - Historical Data (worldgovernmentbonds.com)   

 

最近の韓国のCDSをチェックすると、正確な数字は非公開なものの60を超えて大きく上昇しています。

 

過去4年でもっとも高い水準となっています。

 

非常にリスクが上がっていることがわかりますので、貿易等付き合いがあるところは注意してください。

 

 

外貨準備をチェックする(要注意!)

外貨準備は自国通貨の信用を担保します。

 

不足すると通貨危機が起きる可能性もでてきます。

 

韓国では、1990年代後半の経済危機のときには外貨準備は急減しました。

 

外貨準備が不足したため、国民におねだり(資金提供)をよびかけるほどでした。  

 

2022年12月の最新チャートでは、やや下げ止まっています。ただ2022年通年では大きく外貨準備が減っています。


 

 

通貨をチェックする(要注意!)

  韓国の通貨はウォンです。

 

通貨危機やリーマンショックの時は、かなりのウォン安となりました。  

 

前回更新したときは10年来の安値を更新したところでしたが、その勢いはとまらず。 このままですと1997年アジア通貨危機の頃の水準になりそう。

 

かなり警戒すべきゾーンに入ってきたかなという印象です。

 

ただ直近は米国の金利高が一服するのではとの観測で調整しています。

 

USDKRWチャート - ドルから韓国ウォンへのレート — TradingView 

 

 

株式市場をチェックする(要注意!)

韓国の株式市場はコスダックです。

 

チャート的には2022年は下落トレンドとなっていますが、これは韓国だけの要因というよりは世界的に株価調整局面であることの影響だと思われます。  

 

コロナショック時の467という水準までは落ちてませんが、ダウントレンドなので注意が必要です。

KOSDAQ 銘柄 - コスダック指数 名称 - Bloomberg Markets 

 

 

大統領支持率をチェックする(要注意!)

日本でもK田さんの支持率が下がってきているのが話題となっていますが、韓国の尹大統領の支持率はなんと20%台。

 

特に人事についての不満が多く、豪雨による災害への対策についても評価が低いです。 支持率が低いからといってすぐ解任にはなりません。

 

しかしこれによって思うような政策が実現できなくなる可能性はあります。 韓国にとってはマイナス要素の1つといえるでしょう。

 

梨泰院の事故処理を謝れば、さらなる批判にさらされそうです。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220812/k10013766481000.html  

 

 

失業率をチェックする

2020年後半はかなり増えていますが、おそらくコロナの影響と思われます。

 

韓国 | 失業率 | 1999 - 2022 | 経済指標 | CEIC (ceicdata.com) 

 

 

まとめ

韓国でもインフレは社会問題化しており、ウォン安になればさらにインフレが悪化することになります。

 

実際ウォン安はかなり進行しましたし、株式市場は下落。CDSも上昇しています。

 

外貨準備があるので、すぐに1997-8年のような危機になるとは思いません。が、かなり警戒すべき段階のようには思います。

 

また北朝鮮への対抗をすすめるため、軍事ニュースには注意を払う必要があります。

www.kouryakuvideo.com

 

 

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