スタグフレーションの可能性もでてきましたが、ここではスタグフレーションでよくなることが期待されるセクターを紹介します。

1 スタグフレーション

スタグフレーションとは？

「stagnation（停滞）」と「inflation（インフレーション）」の合成語。
物価はインフレで値上がりが激しいのに、経済は不況で賃金はあがらないどころか下がるという状況になります。
 
現在エネルギー不足、電力危機、半導体といった部品供給の遅れなど、インフレになりやすい要因は多いです。
一方、ワクチンをうったのにブレークスルー感染がひろがったりし、思ったほどの経済回復になっていないという可能性も高いです。
 
スタグフレーションの場合、株価にも影響が出ます。
SP500の場合、ならすと2.5％ぐらいの上昇が標準的ですが、スタグフレーションの場合には-2.1％のリターンだとか。
How Stocks Perform During Stagflation, And Why Goldman's Clients Are Worried | ZeroHedge
 

2 いいセクターは？

エネルギーセクター

エネルギーは、価格競争力が非常に高いためヘッジが効きやすいでしょう。
日本はほとんど輸入のため、できれば産元でもあるアメリカの企業の購入のほうがいいのではないかと思います。
 

ヘルスケア

ヘルスケアも価格競争力があるのでリターンは期待できます。
ただヘルスケアといっても薬品メーカーなどは化学品費用の高騰の影響を受けたり、政府が引き下げを求めるなどの要因も考えられます。ヘルスケアの中でも価格競争力の高い領域にうまく絞ることが大事かなと思います。
 

その他

不動産、金融、公益などはエネルギーやヘルスケアほどではないもののプラスが期待されます。
 

3 ダメなセクターは？

工業

工業、マテリアルといったところは、価格競争力が厳しいうえ、素材費用の高騰の影響でマージンが減りやすいものと思われます。
 

IT

ITや通信も影響を受けやすいようです。
ただ純粋なネットサービス企業というよりは、PCメーカーだったり、通信基地インフラなどのハードウェアのほうが影響でるんじゃないでしょうか。
 

その他

一般消費財も若干マイナス。